深呼吸、しんこきゅう。

大きく吸って、大きく吐いて。はい、リセット。

その痛みはきみだけのものだけれど。

 

 

きみが今見ないようにしているその気持ちは

間違いなく、きみの気持ち。

 

無視しようとしたって、ほっといたら出てくるでしょう。

 

 

傷つくことが怖くて、

自分の感情が揺さぶられるのが怖くて、

どうにか平常心でいようとすることは、

もしかすると大人になった証拠かもしれないね。

 

 

無駄に傷つきたくないし、

自分の日常が脅かされるのを避けたい。

 

 

大きく感情が揺れるのを恐れているんじゃないかな。

少なくとも私はそうかもしれない。

 

 

仕事で怒られた後の反省の仕方、

素早く立ち直る術、

失恋においては、ああ、もう無理かもなあって

雰囲気を感じ取ればふられる前に

傷つかないように防御する方法を知ってる。

立ち直り方ももうなんとなく分かる。

 

それだけの経験を積んできた、という事だけれど。

 

もちろん自分を守る術は持ってるに越したことはないよ。

けれど、どうしようもなく溢れる事もあるでしょう?

 

 

傷ついた傷は「時間が解決する」とよく言うけれど、

結局時間の力は大きい。

傷が深ければ深いほどね。

 

今溢れてくる感情を、今一時的に封じ込められても

きみはきっとつらいままだよ。

 

 

その傷が癒えるまで、痛みと闘うのはきみだから。

私はそばにいるけれど、

その痛みを分けてもらうことはできないから。

 

 

今向き合う事がしんどいなら、一旦逃げたっていい。

でも無理やり押し殺すんじゃなくて、

後にしよ、って横に置いとくぐらいにしない?

「ちょーっと今はしんどい無理!後でな!」って。

好きな事して好きな人と会って、

エネルギーが溜まってからでいいから。

 

押し殺したところで、それはなかった事にはならないし、

見て見ぬふりは「つらい。」って言ってる自分を

無視してることになっちゃうと思うからさ。

 

 

それはきみがきみを守るためにそうしているんだろうと

思うし、これまでもきっとそうしてきたんだろう。

 

そんなきみが「つらくないよ」と言うなら

私は何も言わないけれど、言わないけれど、

 

 

きみが向き合おうと思った時、

おこがましいかもしれないけれど

力になりたいと思ってるよ。